寮教育

寮教育について

新型コロナウイルス感染症対策

寮長  東 晴也

 新型コロナウィルス感染症による感染例が国内で初めて確認されてから、約2年が経とうとしています。これまで敬和学園高等学校のぞみ寮は、「生徒の生命と健康を守る」ことを最優先にして、感染症対策を講じてきました。定期的に設けられる校内のコロナ対策委員会、校医からの最新の知見による指導と情報交換により、これまでの2年間、1人の感染者も出すことなく、寮生の健康を守ることが出来ました。特に、本校卒業生で、新潟市内で開業されている校医(内科医)による指導・助言が大きな力になっています。
 「寮生活はクラスターが心配」と思われるかもしれません。しかし、事実、のぞみ寮の感染症対策によって、生徒の健康がこれまでずっと守られて来ました。今後は第6波が予想されますが、寮生の意識的な生活(マスク着用、ソーシャルディスタンス、換気、うがい・手洗い、手指消毒、毎日朝夕の検温等)によって、きっと克服していくことができると確信しています。
 コロナ禍の寮生活を心配されている皆さん、どうぞ安心して下さい。
 寮見学は、随時受付中です。お待ちしています。
 共に生きていきましょう!

 

【寮内設備について】

◇朝食時・夕食時、非接触型体温計で測定し、記録しています。

◇食堂は座席数を減らし、テーブルにアクリル遮蔽板を設置しています。

◇各階の廊下・洗面所にアルコール消毒を設置しています。

◇各館共有スペース(談話室・ホール等)の窓が広く、全開可能です。

◇各館出入口に足ふきマットを敷き、靴底を消毒しています。

 

【感染症対策について】

◇マスク着用・手洗い・うがい・手指のアルコール消毒を徹底しています。

◇礼拝はホール内の換気をし、マスクを着用し、讃美歌は歌っています。

◇就寝前に複数項目の健康管理チェックを行っています。

◇発熱時、敷地内別室にて隔離対応可能です。

 

【外出・外泊について】

◇週末、公共交通機関を利用して新潟市街地への外出を許可しています。ただし、カラオケと友人宅への訪問はまだ許可していません。

◇週末(金曜夜~日曜夜)の帰宅は許可しています。

◇新潟県外へ帰宅の際、PCR検査・抗原検査をお願いしています。現在は、経過観察期間を設けていません。

 

 □本校卒業生の医師に随時感染症対策を相談しています。今後の感染状況により変更があります。

※2020年1月以降、寮内での感染例はありません。

 

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敬和学園の中心に寮教育があります

労作教育と寮教育

ryo06 敬和学園の教育の特徴からはずせないのが労作教育と寮教育です。それらを抜きに敬和学園の教育を語ることはできません。労作教育と寮教育に共通するのは「営み」です。
 漢字「営む」の語源は周囲をぐるりと壁で区切ってとりまき、その中に住むとあるが、壁を区切るには具体的な作業が必要です。その具体的な作業が労作であり、寮はまさに住むところです。

 教育として共通するのは、教育と言うと、すぐに頭の中で考えることと考えてしまいます。しかし労作教育ならびに寮教育は共に体を動かすというように具体的な行動を伴います。教育の中に毎日の生活を営むような要素が含まれているところに、敬和学園の特徴があります。

不自由さと不便さの中にある寮生活
 敬和学園は全校生徒の4分の1以上が寮生です。寮には規則と自由があります。
 それまでの人間関係をほとんど横の関係だけで過ごしてきた、というよりは済ませてきた子どもたちにとって、見える見えないに関わらず、相当はっきりとした縦関係がある寮生活はきびしいはずです。子どもたちは、寮生活を通して、それまで自分が家庭を中心に当たり前にできてきたこと考えてきたことが、そうではないということを思い知らされるのです。
 それは別にたいしたことではありません。例えばテレビであるが、1年生が見たい番組を見ることはほとんどないでしょう。まずテレビの台数が少ないのです。見たい番組があっても、上級生が他の番組を見ている時に、1年生がリモコンで他のチャンネルに変えたら、どうなるでしょうか。
ryo03 そういう小さな現実の積み重ねの中で、1年生は大げさな意味ではなく、世の中には価値観の違いがあること、思い通りにはならないことがたくさんあること、を学ぶのです。団体生活であるから消灯時間があります。テスト前、期間中にもあります。だから勉強したい子どもたちは朝早く起きるということを始めます。
 私の住まいの後ろはめぐみ館のホールになっています。冬のさなかの明け方4時頃に、遠くのほうからイスを引く音が聞こえてくることがあります。布団の中でうつらうつらしながら、その音を聞くことになります。寮生活はそれまでの生活と比べて数段不自由であり不便です。しかし、子どもたちはその不自由さと不便さの中で、工夫することを身につけていくのです。
 他者に対する気遣いができるようになります。不自由と不便が人を育てるといってもいいのです。寮生活の中心にあるのは言葉です。事あるごとに話し合い、ミーティングが開かれる。面と向かった言葉のやり取りをすることを通して、寮生は生きる力を身につけていくのです。

キリスト教を体現している寮生
ryo11 敬和学園の教育の根底にあるもの、それはキリスト教です。キリスト教に基づいて人格教育を行うのが敬和学園です。最近つくづく思うのは、寮生は敬和学園の教育の根底にあるキリスト教を体現しているということす。
 キリスト教が考える力は強さよりむしろ弱さにあります。新約聖書コリントの信徒への手紙Ⅱの12章で、パウロが言っています。「むしろ大いに自分の弱さを誇りましょう。私は弱い時にこそ強いからです」。
 いつの時代にも強さ、強いものが求められ、弱さ、弱いものは排除されることがほとんどです。弱さが中心に置かれることはまずありません。しかし、敬和学園の現実はどうでしょうか。学校生活の中心的な役割や働きを数の少ない、力関係からすれば弱く小さいはずの寮生が担うことになっているのです。